英語の発音・英語の歌! 既成概念に気付く その2:伸び縮みOKの言語って?
英語の発音・英語の歌!

既成概念に気付く その2 音節の長さは固定式? それとも変動式?

お題:英語の音の長さの常識(上が多くの人が持つ間違った既成概念です。下が英語音声システムの“常識”です。)

(×)長音や短音などの長さは正確に。文章の長さも音節の数によって決まる。

(○)英語は伸び縮みする言語である。同じ母音や単語、文章でも長くなったり短くなったり自在に長さが変わるのだ!

日本語の常識は英語の非常識。長音と短音などという区別がそもそもない!?

この勘違い、結構多くの方が知らずにやっていると思います。ひとつひとつの音の長さに関するルールがそもそも日本語と英語では全然違います。

日本語(標準語の場合)、音節(つまりひと文字)の長さは基本的に一定です。長音と短音の区別がハッキリしています。文章の長さも文字数により決定されます。文字数が多ければ当然文章は長くなりますし、文字数が少なければもちろん短くなります。日本語の概念としては当然のことです。普通は疑問に思う部分ではないはずです。(関西弁では微妙に違う部分もあるようですが。)

ところがです! 英語ではこの“常識”は全く通用しません。

英語の場合、すべての母音(音節)の長さはかなり自由です。自在に伸び縮みします! 極論してしまえば長音と短音の区別はありません!(というよりケースバイケースです。)ピンと来ない方も多いかもしれません。例を挙げますね。

たとえば日本人にはとっても簡単なこんな区別が……

たとえば、日本語の“長音・短音の区別のある世界観”の人からすると、以下のコトバの区別はかなり容易です。

「成功」「施行」「聖子」「セコ!」

というのは、長短の区別が常識として認識されているので「せーこー」なのか「せこ」なのかの違いは明らかです。「せー」は単純に「せ」の2倍の長さを持っています。

ところが、こんなに簡単な4つのコトバの区別に、英語圏の人たちはかなり苦労します!

どれもアルファベットで書けば「SEKO」となりますので、スペルが同じだけでなく、“母音は状況や前後関係により伸び縮みするのがあたりまえ”という世界観を持った人たちにとっては、長いとか短いとかいう概念は普通はケースバイケースのものであるので、うまく対応できない…となってしまうのです。

英語ネイティブで日本語の長音・短音をしっかり区別して話せる人がいたら、その人は相当日本語が堪能です。

では、英語の世界での長さの法則は?

では、英語の伸び縮み現象を見て見ましょう。単語レベルと文章レベルがありますが、単語レベルの場合、こうなります。

英語では強調されるところ(つまりストレスが置かれる部分)は強く長くなります。すご〜くわかりやすい例で言うと、たとえば…

Japanese

(かなり多くの人がジャパニーズという日本語のリズムで言ってます。本当は違いますね。)

また、文章レベルの場合ですが、たとえば次のような短い文章だったとしても、話し手の意図により長さはいろいろ変化をつけることがあります。何を強調するかによって単語の長さが結構変わることがおわかりでしょうか。

I live in Tokyo.

文章レベルだとかなり極端に違います。

また別の例です。強調するところは長くなり、強調しないところは短く速くなるというルールがあります。(そして、もうひとつのリズムに関する“隠しルール”で言えば、強調される部分の間隔はだいたい等間隔のリズムで来ます。これは他の機会にまた解説します。)

たとえばこの2つの文章は、話し言葉になったときに、長さがほとんど同じになってしまうことがあります。ちなみに1番は5音節。2番は9音節もあるのに…です。

He is a teacher.
He is not a very good teacher.

そのくらい、英語の音は伸び縮みするのです。もうひとつだけ付け加えておくと、「hit」と「heat」の違いは長さだと思っていた方、それは完全な間違いですね〜。長さではなく音そのものが違うのです。まずは長さはケースバイケースだ、と覚えてください。

「hit」「heat」や「bit」「beat」は長さでなく音が違う。

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